7月11日から13日にかけて、AppleOpenAIに関係する4件は、それぞれ3本の記事によって確定した。一方、2014年12月に浮上した8件は、4,239日または4,240日を経ても未決着のままだ。

1日当たりの件数が増えても、5:1の構成比は変わらなかった

Q2に記録された確定情報は5,893件、噂は1,142件だった。7月26日までのQ3は、それぞれ2,398件と480件。Q2の65日間とQ3の26日間を比べると、確定情報は1日当たり90.7件から92.2件へ、噂は17.6件から18.5件へ増えた。

集計表

情報結末初報確定日
Apple — 法務 — Chang Liu, OpenAI確定2026-07-112026-07-13
Tang Tan — 人事 — John Ternus確定2026-07-112026-07-13
Apple — 法務 — OpenAI確定2026-07-112026-07-13
Chang Liu — 人事 — Apple, OpenAI確定2026-07-112026-07-13
Anthropic engineer — 競合 — HTML, Markdown確定2026-05-112026-05-12
Open Standard, Visa, Mastercard, Stripe, BlackRock, Coinbase — 提供開始 — Open USD確定2026-06-302026-07-01
appeals court — 法務 — Texas, 監視・選別義務不成立2026-07-252026-07-25
Delhi High Court — 法務 — OpenAI, ANI否認2026-07-242026-07-24
US OCC — 規制 — Wiseの全国信託銀行認可申請否認2026-07-242026-07-24
Appeals court — 法務 — Texasの監視義務不成立2026-07-242026-07-24
Tesla — 財務 — 市場関係者によるQ2利益予想不成立2026-07-232026-07-23
Samsung — 提供開始 — LoopPay, Apple Pay未決着(4240日)2014-12-16
Bose — 提供開始 — 音楽配信サービス未決着(4240日)2014-12-16
Sony — 法務 — 報道機関, 盗まれたデータ未決着(4240日)2014-12-16
Google — 提携 — 小売業者, 1回で購入できるBuy Nowボタン, 無料の2日配送制度未決着(4240日)2014-12-16
Q2の確定情報と噂の比率。Q3は5.00:1。

全区分を合わせた1日当たりの記録件数は111.9件から114.4件へ2.2%増えたものの、ほぼ同じ比率が保たれた。つまり、内訳が確定情報または噂のどちらかへ大きく傾いたわけではない。確定件数には、後から事実と判明した噂だけでなく、確定情報をすべて含めている。したがって、5:1が示すのは状態別の構成比であり、噂が事実と判明した割合を求めるには、同じ情報を追跡した標本が別途必要になる。

Q2は否認108件、不成立105件を記録した。7月26日までのQ3は否認28件、不成立46件だった。両者を合わせた否定的な結末は、1日当たり3.28件から2.85件へ減少した。完了扱いとなった情報はQ2の1日当たり0.38件からQ3の0.85件へ増えたが、いずれの期間も確定件数の1%未満にとどまった。

公的記録があれば、2日か3日で決着した

AppleとOpenAIに関する4行には、いずれも7月11日から13日までに3本の記事がひもづいている。AppleによるOpenAIへの提訴と、Chang LiuがAppleからOpenAIの機器部門へ移った件が2行を占めた。Liuが社内資料を持ち出して退職したというAppleの主張が3行目、OpenAIの機器部門責任者Tang Tanと元上司John Ternusの関係悪化を伝えた報道が4行目に当たる。4行は日付も記事数も一致しており、同じ訴訟資料を起点とする一連の報道だと分かる。

Open Standard, Visa, Mastercard, Stripe, BlackRock, Coinbaseを含む140社超は、6月30日から7月1日にかけてOpen USDの提供を開始した。Anthropicも同じ日付でClaude Sonnet 5を公開した。いずれも記事は2本だった。

5月7日から8日にかけて浮上した4件も、2日で確定した。対象は、OpenAIのTrusted Contact機能と3つの音声対話モデル、産業用AIをAI Actの適用対象外とするEU議員間の合意、そして自律型AIの出力形式にはMarkdownよりHTMLが適しているというAnthropic engineerの主張だった。このほかの確定情報6件では、製品公開、法制上の合意、発言者が明らかな主張のいずれについても、日付を特定できる公の動きが2日以内に示された。

最終判断には記事1本で足りた

否認または不成立となった各行には、同じ日付の記事が1本だけひもづいていた。直近の確定情報が平均2.4本だったのに対し、否定的な結末は1.0本だった。1.0対2.4という差が示すのは報道量の違いだが、否定的な事例はいずれもすでに最終判断に達している。

Texasによる監視・選別義務の執行を控訴裁判所が差し止めた件は、7月24日と7月25日の2行に分かれている。どちらも通信品位法Section 230が州の規制に優先するという同じ判断を記録しており、1件の敗訴に対して記録が2件残った形だ。

US OCCはWiseによる全国信託銀行の認可申請を退け、USの裁判官はGoogleがSerpApiを相手取った訴訟を棄却した。TeslaのQ2利益は市場関係者の予想に届かなかった。Delhi High Courtは、OpenAIがChatGPTの学習にANIの素材を使用したことは著作権侵害に当たらないと判断した。一方、BitMEX foundersは資金洗浄防止規則を実施できなかった。

Dipanjan Debは、AIがソフトウェア産業を消滅させるとの見方を明確に否定した。否定的な結末の内訳は、裁判所の判断、規制当局による申請拒否、業績予想の未達、法令順守の不備、当事者による直接の否定にまたがる。どの行も1日分の記録で確定しており、この標本では、記事が1本しかなくても最終判断に至っている。

古い噂8件に共通するのは、終点となる記録がないことだ

長期未決着の基準は180日。2014年12月16日に記録された5件は4,240日、翌日に記録された3件は4,239日に達した。最古の情報は、この基準を23.6倍上回っている。

SamsungはApple Payに対抗するため、LoopPayを使った決済サービスを検討していると報じられた。Boseも音楽配信サービスを開発中とされた。Googleについては、小売業者と1回で購入できるBuy Nowボタンや無料の2日配送を協議しているとの情報が出た。Pirate Bay administratorはサイトを再開するかどうか分からないとし、Sonyについては、盗まれたデータを掲載した報道機関を提訴しても、おそらく敗訴するとの法的分析が示された。

流出したSonyのメールには、SnapchatがScan.meを$50 million、AddLiveを$30 millionで買収したと記されていた。同じメールは、Snapchatが音楽機能を計画しているとも伝えていた。

Samsung、Bose、Googleの各行が示す協議や計画は、中止が公表されないまま立ち消えになる可能性がある。Pirate Bayの行は不確実な見通しを、Sonyの法務案件は、実際に訴訟が起きなければ検証できない仮定を記録している。Snapchatの3行は流出した買収価格や計画に基づいており、いずれも決着を示す対応する公的記録がない。

未決着という判定が示すのは、対応する決着記録がないという事実であり、情報が事実である確率ではない。

180日経過した噂も、4,240日経過した噂も、区分上は同じ未決着に入る。最古の8行は4,239日または4,240日を経ても未決着のままだ。時間がさらに経過しても、この区分を終わらせるために必要な対応記録の代わりにはならない。

7月のAppleとOpenAIに関する4件には、それぞれ3本の記事があり、日付を特定できる訴訟資料中心の報道群もあった。これに対し、2014年12月の8件は11年以上が経過しても、対応する決着記録がない。公の動きが記録されていれば、3本の記事で十分だった。判定を左右するのは最終的な事実確認であり、4,240日の経過はその代わりにならない。